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書籍│

ドーナツの⽳は被写体になるのか?

飯塚 純

 

 

美術家の飯塚純による、「ドーナツの穴は被写体になるのか?」をテーマにした論文。研究における実践として昨年Gallery Yukihira(東京)にて行った個展「DOUGHNUT HOLES」の記録も兼ねており、展示作品の一つであるグラシン紙に転写されたドーナツの穴の作品図版や、展示にあたって寄稿されたエッセイやレヴューなどが収録される。作家の数年間にわたる思索と実践が、余すところなく記された一冊。

 

内容:

ドーナツの穴は被写体になるのか? 飯塚 純

序章 「写真」をとりまく状況の中で

第1章 研究方法と目的  

第1節 「写真」の多義性について  

第2節 バルトからの出発  

第3節 「眼前にカメラを構えている」研究の姿勢

第2章 ドーナトロジー  

第1節 ドーナトロジーへの探究  

第2節 ドーナツの穴は写真として撮影できるか?  

第3節 個展「DOUGHNUT HOLES」

第3章 何をもって被写体をとらえたといえるのか?  

第1節 不可視の被写体をとらえようとしてきた試み  

第2節 イメージの根源  

第3節 ドーナツの穴は被写体となりえる

第4節 ファウンド・フォトに立ち返って 

結章 ランドネの穴を通じて

文献一覧

 

寄稿:

ドーナツの穴は被写体になるのか?│飯塚 純

失われたドーナツの穴を写して│芝垣亮介

ドーナツの穴のさいはてへ│奥田太郎

飯塚純 個展「DOUGHNUT HOLES」レヴュー│岡田 翔

アートはドーナツの穴に形を与えるようなものなのかもしれない│小松佳代子

DOUGHNUT HOLES を見つける旅│松本明彦

編集: 飯塚 純 岡田和奈佳

装幀:岡田和奈佳

発行者: 喫水線

定価]:3,333円(税込)

販売部数:333部限定

発行日:2022年6月

サイズ:180mm×120mm

仕様:ソフトカバー、コデックス製本

128頁

ISBN-9912632-0-0 C0070

 

プロフィール:

飯塚 純 [いいづか・じゅん]

美術家。1987年新潟県生まれ。横浜美術大学美術学部映像メディアデザインコース卒業、長岡造形大学大学院造形研究科修士課程修了。現在、長岡造形大学大学院造形研究科博士(後期)課程在籍。主な展示として、「An Awakening Photography(東京芸術劇場 Gallery Ⅱ、2019年)」、「1/IMAGE (ON READING GALLERY、2018年)」、「REPHOTOGRAPH(BOOKS f3、2017年)」、「新章風景#2−現代における風景写真の在り方−(東京都美術館、2017年)」、「REPHOTOGRAPH(BOOKS f3、2017年)」、「新章風景−現代における風景写真の在り方−(ターナーギャラリー、2015年)」など。主な出版物として、「THE LAST DRIVE」「STARDUST」「REPHOTOGRAPH」(全てDOOKS出版)などがある。主なコレクション先として、Tai Kwun(香港)のアーティストライブラリーにREPHOTORAPHシリーズの一部とFOREST MEMORY GAMEが収蔵。

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